十字架に鎖を



切なく、儚なく消えたと思っていた約束。


「そうだったね。」


俺は小さく呟いて、珠妃にキスをした。


愛は、俺のことを本当は恨んでいるのかもしれない。


珠妃を縛り付け、血を奪うこんな俺のことを。



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