シンクロニシティー


 目覚めると、私は自分の部屋のベッドに寝かされていた。


 シュウが運んでくれたのかな?

 ベッド上に仰向けで寝たまま天井を眺め、ぼんやりと思う。

 それ以外、考えられない……か。



 着ていた制服は部屋の壁に掛けてあり、今、私は部屋着姿だ。
 こっちはきっと、お母さん。



 そっか、私とシュウは、腹違いの――

 両親の寒々とした冷え切った関係は、父の浮気が原因?


 いや、でも……
 シュウは私より年上だ、しかも五つぐらい。

 だとすると、シュウのお母さんと私のお父さんが関係を持ったのは、私が生まれる五年ぐらい前ってことになる。



 わからないな。
 ま、どうでもいっか、そんなこと。


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