シンクロニシティー
「やっ! やだぁー!」


ようやく出た声は、甲高い悲鳴だった。足に群がるそれを一生懸命手で払ったけれど、ちっとも私の肌は見えてこない。


「やだっ、何コレ! シュウ! シュウ! 助けて、シュウー!」


泣きじゃくりながら喚き散らしながら、それでも必死にシュウの名を呼んだ。



すぐに駆けつけてくれたシュウに縋りついて、

「虫、虫が……」

息も絶え絶えだったけれど、無我夢中で訴えた。


「虫? どこに?」

「ここ、ほら、いやっ、気持ち悪い」


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