シンクロニシティー
それは予想を遥かに上回る濃厚さだった。また意識がぼんやりしてしまう。



どれだけ私を翻弄すれば、シュウは気が済むのだ。足りなかったのはシュウの方じゃないの? などなど、頭の中で愚痴って、なんとかして平静さを保とうとした。


そんなの無駄なのにね。



身体の奥深くまで掻き混ぜられているようで、本当にもう、頭の中がどうにかなってしまいそう。

どちらの体温かわからないぐらいに密着していて、すごく熱い。



もの凄く長い間、散々私をぐちゃぐちゃにしておいて、不意に呆気なく離れたシュウは、

「一緒にシャワーする?」

次なる行動の提案を、涼しげに口にした。



なんだか不完全燃焼だ。シュウは狡い。何が狡いのかわからないけど、狡い。


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