シンクロニシティー
「ミノムシコトちゃん、じゃあ僕、先にシャワーしてくるね?」

笑い混じりにそう言って、シュウがベッドをボワンと弾ませながら降りた。



シーンと静まり返った寝室。


布団にくるまれたままのミノムシコトちゃんは、ほんの少し寂しくなりました。



そろそろと顔を出してみれば、部屋の入口にシュウはまだ居た。

こちらに向かって立ち、私と視線が合うと、ふわりと柔らかく微笑む。



ニコッじゃないし。包み隠さず全裸だし。



このちょっとだけ痩身のダビデ像に、たった今、私は抱かれたのか。

くぅー……。



「おいで」

すっと手を私に向かって差し伸べて、シュウが誘う。


もちろん抗えるはずもなく。

私も『包み隠さず』の姿で、まるで吸い寄せられるようにシュウの傍へと歩いて行き、差し出されたその手を取った。


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