シンクロニシティー


 レイジは、私の友達の彼氏の友達の、そのまた友達の……
 とにかく遠い存在。

 ごちゃ混ぜで遊んだ時に声を掛けられた。


 そして――
 知り合ったその日に抱かれた。


 不良上がりのチンピラで、風俗嬢のいわゆる『ヒモ』。
 眩いほどの銀髪と、幼さを残した愛嬌たっぷりの笑顔が、とても印象的だった。


 レイジの行為は最初から乱暴だった。
 それでも良かった。
 それで、良かった。

 私には、大事に扱われる価値などないのだから。


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