シンクロニシティー


 シュウの口からスルリと出て来た『処女』。
 そこにだって、それはもうびっくりしたけど。


 確かに私は処女じゃない、レイジみたいな現在進行形が居る、でもどうしてわかるの?


「何を根拠にそんなこと言ってんの?」

 腹筋を駆使して勢い良く起き上がり、今度は私の方がシュウを見下ろした。


「オッパイ、デカいから」

 そう答えたシュウは、何ら悪びれることなく無邪気に笑う。
 シュウはシモネタが大好きみたいだ。

 オッパイネタを特に好む種の『シーモネーター』らしい。



 とんだ王子さまだ。


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