シンクロニシティー
「コト、僕もすごく楽しかった。
追い出すみたいになっちゃって、ごめん。
全部、僕が悪い、できもしない約束をした僕がいけなかった。
こんなにもコトを悲しませた僕は……最低だ」
ポロッ、ポロン――っと。
私の両頬を滑り落ちる雫が、履いているジーンズに歪な染みを作る。
それが一層シュウを苦しめていると知っていながらも止められない私は、なんて恩知らずなんだろう。
ソファーに座っている私を、床に膝を立てたシュウが見上げながら、そっと髪を撫でてくれた。
「ごめん、コト。ほんとごめっ……」
今にも泣き出しそうな、悲痛な表情で切なげに私を見詰めるから、余計に苦しくなる。