僕の君が


目を開けると
別れる前と変わらない木々、
別れる前と変わらないすべりだい、
別れる前と変わらないブランコが見えると同時に
そのブランコの上に
別れる前と変わった顔つきの唯が座っていた。



え……
俺が小さく声を出した瞬間

パッと俺と唯の視線が重なった。


その瞬間俺と唯の間の時間が止まった。


…………
……………「ゆい!!!!」

気づくと俺は叫んでいた。

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