僕の君が

ゆっくり歩いていたせいで
あの公園についたのは
少し日が落ちた頃だった。


私は公園をぐるっと見渡してからブランコに腰かけた。


このブランコ…
健ちゃんといるときよくのったっけなぁ…

そしてはしゃぐ私をなでて
「はしゃぎすぎだ」ってわらってくれるの。


3ヶ月も前なのに
昨日のことのようにはっきり覚えていた。


わたしは少し下を向いて地面をけってブランコを揺らし始めた。


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