僕の君が
少しずつ高くなるブランコが
少し怖くなってわたしはこぐのをやめた。
ゆっくりゆっくりと低くなるブランコにわたしは目をつぶってみをまかせた。
ふりきる風がだんだん少なくなって
いつの間にかブランコはとまっていた。
私はつぶっていた目をあけてまっすぐ前を見た。
……健ちゃん??
そこにいたのはベンチに座った
愛しい人だった。
「……ゆい!!」
あの前とかわらない愛しい声を聞いたとたん私は彼の方にかけていった。