僕の君が
愛しさ

side健



こっちにちょこちょこと走ってくるゆいを見て
俺は少し嬉しくなった。



やっぱり愛しい…


でも俺にはどうしていいかわからなくて
うつむいて黙っているしかなかった。

……………

向かい合った2人の間に流れる沈黙は
3ヶ月の重さと大きさと同じように感じた。


…………くいっ

だらしなくよこに垂らしていたうでがくっと
突然重くなった。


< 32 / 37 >

この作品をシェア

pagetop