僕の君が
side健
夕暮れで赤く染まった帰り道に響くかわいい笑い声。
唯の笑い声。
彼女は嬉しそうに俺のてを抱き抱えながら
けらけらと絶えず笑っていた。
「健ちゃんっ!あたし水族館いきたい~!!一緒にいこ??」
なんて斜め下から俺を見上げていったから
俺は
「そうだな!!テスト終わったらな!!」と微笑みながらいった。
そしたら唯はさっきよりもさらに明るい顔をして笑って
「健ちゃんだいすきっ」
なんていって抱きついてくる。
二人の影がきれいに重なる。
俺の心臓はどくんっと音をたててはねあがる。
俺はゆっくりと唯の背にてをまわし
唇を重ねた。