世界でいちばん君が好き!!
「アラター!お腹すいたー!今日のおかず何ー?」



「今日は寝坊しちゃって…サンドイッチでもいい?」



「えー!!アスパラベーコン食べたかったのにー!!…まっ、サンドイッチでもいいけど。」



「ありがと。じゃ、行こっか。」



「ん。」



そして惚れた弱みというやつか、今日もいつものように僕お手製のお弁当で2人仲良くランチタイム。



早足で歩く小雪の後ろを小走りで追いかけ、辿り着いた先は、屋上へと続く階段の一番上。



事故防止の為、鍵の閉まった屋上に出ることはできないけど、この場所がこの高校で一番高い場所。



入学当初、一番高い場所でご飯を食べたいという彼女の希望を叶えるべく、なんとかして屋上の鍵を手に入れようと奔走したものの、結局手に入れられず、ごねる彼女を宥めたのも懐かしい。



あれから2年、雨の日も晴れの日も。汗の噴き出る暑い日も、凍えるような寒い日も、僕達はこの場所でランチをしてきた。

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