俺様♂男子×ツンデレ♀女子
強情なオンナノコ
「ねぇ、あの子だよ」
「あぁ…嫌いな子の事ボロクソに裏で言ってるらしいよ」
「ヤダぁ、関わんないようにしよ…」
そんな子たちを見て思う。
『アンタらの方がボロクソに言ってんじゃないの』
舞川 夢。
素晴らしいほどにロマンチックな名前だけど、
お世辞にもあたしの性格はお姫様じゃない。
世で言う、『意地っ張り』。
「夢ったら、また悪口言ったの?」
「いやいや、前からあたしは言ってないって言ってるでしょーが」
「あ、そーだったね。ゴメンゴメン」
まったく謝る気ないでしょ…。
そんな雰囲気を醸し出す我が親友。
名前は舞川 栞。
名字が同じってことで、幼稚園の時から仲よし。
栞はあたしに気を使わないで仲良くしててくれるからほんとに楽。
クラスの女子はあたしに変に気を使うから窮屈で仕方がない。
「てかさー、誰が夢の悪い噂流してんだろーねぇ」
「さぁ?」
……実はちょっと思い当たる事があるかも。