俺様♂男子×ツンデレ♀女子
「巧!!あんたは夢ちゃんと同じクラスになるんだから、面倒見てあげなさいよ!!」
「…めんどくせぇ」
…同じクラス?
て、てっきり年上かと…。
てかお母さんが言ってた同い年の子ってコイツ!?
女の子じゃないのかよ!
「お前名前は?」
気付くとあのイケメン男が前に居た。
「舞川…夢。高2。」
「俺、浅井 巧。高2。…お前の面倒見る気ねぇから」
「な、何でよ!!」
「めんどくさい」
どこまでも偉そうに…っ
ムカつくけど手は出せない。
お世話になる1日目だもん。
もし怪我でもさせたなら、大惨事でしょ。
こんな綺麗な顔に傷つけるなんてね。
口は悪いけど、コイツ…じゃなくて巧は顔だけはカッコイイし。
「ま、今日からよろしく。」
「えぇ、よろしく」
「…お前なんでさっきから上から目線なんだよ」
「…すいませんね」
「別に」
そんなあたしたち2人の会話を聞いていた美紀さん。
「仲良くなったみたいだし、いいんじゃないかしら…ね、陽子ちゃん」
そんな風に呟き、満足気に微笑んでいたのを、あたしと巧は知る由もなかった。