唯
まったく、このバカップルは。って
涼太と一緒に呆れながら
クレープを食べてたら、
機嫌が良くなった愛がクレープを食べながら
みんなに提案した。
「ねぇ!学校終わったらカラオケ行こ♪」
もちろん龍はノリノリ。
「いいね!行こーぜ♪」
「俺も賛成!龍、デュエットしちゃう?」
「いいわよん♪」
って龍がオカマみたいに返したら
愛が笑いながら「龍キモーイ」って言った。
確かにキモい。(笑)
「あ、唯も行くよな?」
「もっちろん!!行くに決まってるでしょ♪」
「だよな!」
「てか、今何時?」
って愛が聞いて思った。
そういえば今何時だろ?
「13時15分」
涼太が携帯を開いて答えた。
「じゃあ昼休みが始まったくらい?」
「だね。そろそろ戻ろっか」
ってあたしが言ったら、涼太が
だな。戻るかぁ!って
あくびしながら言った。
それを聞いてた龍が
「競争すっか!」
こんなこと言い出した。
だからみんなで競争しながら
教室に戻った。
走ってるとき、
涼太と龍が
本気になって押し退けあってるのを見て
今あたし幸せだなぁって実感した。
みんなでバカやってられて。
本当に毎日が楽しいって思った。
でも、その幸せは呆気なく
崩れてしまった。