唯
ビックリして
玄関に走っていくと
可愛い女の子と
そのお母さんが立っていて、
手には有名なケーキ屋の袋を
持っていた。
母さんがどちら様?って聞くと、
キレイなお母さんが
「となりに越してきました……」
とかっていろいろ言っていたけど
俺は隣の女の子に見とれてしまって
内容なんか
全く聞いてなかった。
本当に可愛くて
ずっと見とれていたら
母さんの呼ぶ声が聞こえた。
「…た、…うた、…涼太!」
「え?何?」
「唯ちゃんって言うんだって。仲良くしてあげなさいよ?」
「唯です。おうちとなりだから遊びにきてね!あたし五才。涼太くんは何才?」
「…五才」
「おんなじだね♪」
って言って笑った唯が可愛くて
その瞬間、俺は唯に惚れた。
そん時から俺は唯と
ずっと一緒に過ごしてきた。
愛と龍は小学校に入ってから。
小1の時、愛が唯に話しかけてきて
一緒にいた俺も友達になった。
龍は俺と仲良くなって
2人で公園で遊んでたら
愛と唯が俺らを見つけて
そん時から
4人で遊ぶようになった。
中学校もみんな一緒だ。
中学2年の時、龍が愛に告った。
愛も龍が好きだったから
もちろんOKした。
俺は龍から相談を受けてたから
好きだってことを知ってたけど、
唯は全く知らなかったらしくて
2人が報告したら、
「なんで言ってくんなかったの〜」
って怒りながらも
おめでとうって言ってたらしい。