Principe〜
声のする方に振り替えると、キレイな女の人が立っていた…
今にも切れそうな顔で。。。
『おう!何してんの?』
全く動じないトキがいる…
普通じゃないオーラを感じてしまう…
だってその人の視線は…
トキじゃなく…
私だから、、、
『そこのブスって誰?』
『あ〜俺の妹。』
嘘が通るような相手ではないのは私でも分かる…
ここでトキの嘘に合わせた方がいいのか…
素直に何もないって言った方がいいのか…
『トキって一人っ子って言ってたよね?』
めっちゃキレ口調でズンズン近づいてくる…
『やっばいってば!?』
トキのスーツを引っ張って声をかける…
本間にヤバいって思った時…
『俺の女や。手出したら許さんで。』
・・・・・・・・
声だけでも背筋がゾッとしてしまうような冷たい言い方だった…
『嘘やんな…?あたし何やったん!!あんたの為にどんだけやってきたと思ってるんよ!!』
今にも狂ってしまいそうなくらいだった…
『702。先に上がってろ』
鍵を渡された…
『早く行け。』
『うん…』
そのまま逃げるように部屋に上がった…
玄関から中に入るのが何だか悪い事をしてるみたいで、そのまま玄関で座り込んでしまった…