君と私の活動記録(仮)
「じゃあやっぱり忘れてたんだ。」



休み時間、昨日の出来事を水亜に話していた。



「戻ってきてくれたよ。」


「でも整理は一人でやったんでしょ?」


「まぁ…」



今日も日誌を書いているのは私。



「結局あまりやってないんじゃない。」


「そんなことは、ないよ。」



私の口から出た言葉。


それは志木君をかばうような言葉で。


そんなセリフを私がはいたことに驚いたようだ。



「周りをうるさくしている原因の一人なのに…

何かあった?」


「別に、何もないよ。」



水亜は私が志木君に対して恋愛感情を抱いていることを知らない。


だから不思議がるのも無理はない。


このことを言いたくない訳ではないのだが。

これからも言わないと思う。


言う時はきっと。


この想いが実った時。



「あり得ないけど。」



小さい声でこぼした言葉は誰にも届くことなく消えた。



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