君と私の活動記録(仮)
「砂秀、黒板消さないの?」


「今からやる。」



席を立って黒板前にある台にのぼる。


チョークで書かれた沢山の文字を上から下へと消していく。


あっ、制服が汚れてしまった。


この粉は落とすのが大変なのに。


とその時、どんっと台に誰かがのった。


そこは今から消そうとしていた場所で。


つまり邪魔。


仕方ない。


声をかけるしかないか。



「どい…」


「はいはい、そこにいられると黒板消すことできないからね。

さっさとどいた、どいた!!」



口が開いたまま止まってしまった。


私のかわりに注意したのが志木君だったから。



「おぉ、悪い悪い。」



男子はのっていた台からおりて、後ろでかたまっていた男子のところへ行てしまった。



「潮目は行動が早いな。

また仕事しないで終わるところだったよ。」



身長の高い志木君が黒板消しを持って軽々と上の方を消していく。



「俺は上の方をやるから、潮目は下の方やって。」



ムッ


今の私の心を表してみたらこれが一番ピッタリだろう。



「私、そこまで身長小さくない。」



確かに志木君に比べたら小さいけど。


そんなのは当たり前だ!


男女の違いがあるのだから!


それでも私は158cmはある。


普通サイズなはずなのに!



「ごめんごめん。
そういうつもりで言ったんじゃいんだ。」



…また謝ってる。



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