君と私の活動記録(仮)
「下の方ってやりずらいんだよな。

だから頼む!」



手を前に出し、お願い、というようなポーズをしていた。


そんなことしなくてもやるにきまってるのに。


無言で志木君のわきを通って下の方消していくと、



「サンキュッ!」



と明るく言って黒板を消し始める。


私は止まりそうになる手を無理矢理動かした。


まったく、彼は色々と心臓に悪いことをする。



「志木!!」



志木君を呼ぶ女子の声がした。



「何だ、東野?」



昨日…いやほとんど毎日告白をされている彼女だった。



「次の授業、多分なんだけど私に当たると思うの。

教えてもらえないかな?」


「あぁちょっと待って。」



志木君は急いで残っていた部分を消した。



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