君と私の活動記録(仮)
「週番、課題集めて職員室に持ってきてくれ!」



先生、今この状況で頼んでしまうんですか。



我に返ってからさっきの授業時間を使って考えてみた。


とりあえず彼女が志木君のことを好いていることが明らかになった。


まぁ、あの性格で惹かれるな、という方が無理な話だろう。


一部を除いて。


そしてなぜか私を邪魔だと思っている。


私はいつも無表情・無愛想でいるから可愛いとか思われることは絶対にない。


水亜には言われるが。


それどころか嫌われていると言ってもいいだろう。


だからもし志木君とのことを言っているのなら。

…誤解するにも程がある。


私なんかを恋愛対象に見るはずはないのだから。


今はただ週番で一緒だから、優しさを見せてくれているだけで。


それだから話すことが多くなっているだけで。


それだけなんだ。



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