君と私の活動記録(仮)
このうちに自分を取り戻す。



「おとといのあの時もすごく慌ててた。」


「え、何か言った?」



拾い終わった分を受け取る際に小さな声がきこえた。



「表情が戻ったって言ったんだよ。」


「…最初らこれだよ。」



こんなんだからバレちゃうんだよね。


常に無表情・無愛想でいたはずなのに崩れてしまって。


気分は下がるはずだというのに。



「次の授業遅れる。

早く行こう!」



また、嬉しい。


ドキドキしている。


お願いだからこの気持ちだけは伝わらないで。




「…そんなに痛い目にあいたいのね。」




幸せな気持ちは長くは続かない。


それが、通常だって。


思い出したくはなかったのにな。



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