君と私の活動記録(仮)
正直とても怖い。


大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせるが、一体何を根拠にそれが言える?


本当は水亜に話した方がいいのかもしれない。


でも迷惑はかけたくないんだ。


できるなら一人で終わらせたい問題だから。



「…さん…目さん…潮目さん!!」


「はい!!」



考え込みすぎていて呼びかけていた声に反応するのが遅れた。



「ごめっ」



謝ろうと思ったが、声の持ち主は丁度、今の悩みの対象の人物だった。



「東野、さん。」



いつもは私に話しかけたりなんてしないのに。



「週番でしょ?

鍵ちゃんと閉めてね。」



それ、だけ?


彼女の笑顔の裏には何かが隠れている。


もしかしたら…



「じゃあ私は行くね!」



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