君と私の活動記録(仮)
羨ましいのだ、志木君と話せる彼女が。


志木君の笑顔を近くで見ることができる彼女が。


本当のことを言われて内心は戸惑っていたのだ。


悟られたことはないけれど、いつも同じ感情が宿る。



「どうだ。

やっぱり私の気持ちは顔には出ていない。」



それでいいはずなのにモヤモヤするのは…


私が志木君に恋愛感情を抱いているからだと思う。



頭をふり考えを払う。


早く帰ろうと止まっていた手を動かし始めた。





結局終わったのはそれから2時間後。


本当はまだ完璧には終わってはいないのだが、下校時刻を過ぎてしまったので帰ることにした。


続きは明日にでもやることにしよう。


窓から見える空は既に暗くなっていた。


冬は陽が落ちるのが早いなぁなんてのんきに思ってみる。


気温も低いのでコートを着てマフラーを巻き、手袋もして防寒バッチリにして靴を履き替えて外に出た。



「寒っ…!!」



校舎内よりも寒い。


少し寒さを甘く見ていたようだ。


くしゅん。


吹く風はすごく冷たくてくしゃみが出た。



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