君と私の活動記録(仮)
「ごめん。」



正門を出た所で誰かに声をかけられた…気がしたけれどそのまま歩こうとした。


だけどその人が誰か理解した途端に足をとめた。



「志木君…」



そこには白い息を吐いて立っている彼がいた。



どのくらいここにいたのだろうか。


頬は赤くなっていてすごく冷たそうで。



「どう、したの?

もう下校時刻だよ?」



ほとんど話すことない彼に勇気を出して話をふってみた。



「うん、わかってる。

…潮目を、待ってたんだ。」



私、を?


どうして?



「えっと…

何か用事?」



すごく緊張しているこの気持ちが顔に出てはいないだろうか。


不安になってきて下を向いた。



「ごめん。」


「え?」



そういえばさっきも謝っていたけれど。


一体何に対してなんだろう?


よくわからなくて首を傾げていると志木君が口を開いた。



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