君と私の活動記録(仮)
「俺、今週当番だろ?

なのに、忘れて帰っちゃったから。」


「…もしかして、それで待っててくれたの?」



顔を直視することができなくて、下を向いたまま聞く。



「うん。」



たったそれだけのことで?



「…友達と遊んで家に帰ろうとした時に思い出して戻ってきた。

だけど何処にいるかわかんなくて。

とりあえず待ってた。」


「今日は東棟の方だったんだ…。

…ごめんなさい。」



今度は私が謝る番だった。



「待ってなくてよかったのに。」



そう言って自分の手を志木君の頬にのばした。



「冷たい。」



一瞬ビクッとなった志木君だったが、私の手を払うことはなくて。


どのくらい触れていただろうか。


長いようで短い時間。


はっと我に返り慌てて手をはなした。


何をしてるの、私!


無意識に大胆な行動をとってしまった。


いつもの無表情を忘れて思い切り慌てたくなるのを抑えて心の中で自分に問う。



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