心霊実体験談

再度確認しても[はい]の位置から移動しない

そんな時間にも指を離そうとする力は弱る事無く痛みは続く…

『では…メンバーを返させていただきます』とA子ちゃん

指を離したら呪われる…

頭には消える事の無い[呪われる]は恐怖ではあったが…
[はい]の位置で止まって待ってくれているんだと感じる

皆が私を観る…

『すみません…指を離します…』と言って そっと指を離した

そして男子が加わると又激しく動き始めた…

私は指先から肩までさすりながら[いったい何だったんだろう…]と思いながら皆の様子を観ていた

相変わらずの様子…
もう皆は帰って貰う事だけを望み何度もお願いをしていた

どれくらいの時間が経ったのか解らない…

もう遊ぶのに飽きたのか解らない…

『お戻り下さい』の言葉にようやく反応してくれ[はい]の位置に移動した

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