心霊実体験談

奥へと進んで行くと、さほど大きく無い本堂が見えた

辺りを見渡すと本堂の左側に小さな祠(ほこら)が見え[お狐様]が祀(まつ)られていた

『あった!ここだね!』とA子ちゃん

やっと辿り着けた…
これで終われる…
こんな大変な事になるなら、もう二度と[こっくりさん]はしない

そんな事を思いながら油揚げと用紙を置き手を合わせ[遠い所までお呼び出しして申し訳御座いませんでした]と心の中でつぶやき手を合わせた

皆も無言で手を合わせていた

少しして『ついでと言ってはいけないけど本堂の方も手を合わせない?』とA子ちゃんの提案で参拝した後、『風も強いし天気が変わるかもしれないから早く帰ろうぜ』と一人の男子の言葉で皆歩き出した

誰かが『さっきの木の根元に座り込んだ男の人がまだそのままだったら怖いよね』などと…

確かに怖い…

辺りを見渡し出口は他に無いのか探すが来た道を戻るしか無さそうだ

仕方無く来た道に戻る事にした

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