心霊実体験談

男子三人は、まだ男性が居るのか早く知りたいのか曲がり角まで走って行った

そして慌てながら私達の所まで戻って来て『まだ居るよ…それにさっきと全く変わってないし…なんか気持ち悪りぃ』と小声で報告してくれた

いったい何をしているんだろう…
人は私達5人と男性しか居ない…
木の根元に座り込む男性が少しでも動いてくれたら…
せめて私達の方に目を向けてくれないだろうか…

と、この世に存在する人間だと確信したい思いがよぎる

私達は恐る恐る少しずつ無言で男性の居る場所へと近付く…
横を通り過ぎるがピクリとも動かない男性
ジッと木の根元をただ観ている

なぜ…

何度も振り返り見るが動かない…

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