The world of you and me
エピソードⅢ
これは、私と紘の出会いのお話し。
―ー―ー約十年前
当時五歳の私は、身体が弱かった為に外に出て思い切り遊ぶ、という事出来なかった。
その為なのか、友達が少なかった。
幼稚園から帰ると、いつもお絵かきをしたりと一人で遊んだり、お母さんとお歌を歌ったりしていた。
休みの日は、お父さんと庭で軽い運動などをしていた。
そんなある日、隣の家に住み、尚且つお父さん達の友達の望月家に私より一つ上の子が来る。と聞かされた。
望月家にはよく遊びに行っていたから喜びと一つの疑問が浮かびあがった。
【何処から来たの?】と。
今、思うとすごく残酷なことをお父さんに聞くと、
『酷い目にあって、傷付いている子が居るところからだよ』
酷く泣きそうな顔をして私の頭を撫でた。
子供ながらに、そうなんだと返せば、
『だから、優しく、仲良くしてあべなきゃね。』
お母さんは優しく笑った。