The world of you and me
これは、俺が望月夫妻と氷室夫妻(小百合の両親)と小百合との出会いの話。
俺は、いつからか体中に傷がたくさんあった。
云わば、【虐待】を実の両親から受けていたのだ。
当時の俺は、何故自分がこんな目に遭っているのか、普通にお父さんとお母さんと笑いあえないのかが分からなかった。
だだ、
いつも、いつも、痛みと苦しみと恐怖と寂しさや、負の感情が頭の中で渦巻いていた。
そして、気づけば【施設】にいた。
近所の誰かが、何か可笑しいと警察かなにかに電話をしたらしい。
それを聞きつけた警察が、様子を見に家に入るとガリガリに痩せほせ、傷だらけの俺がリビングの隅に倒れていたらしい。
その様子を見ていた、俺の両親に問い詰めると女のほうが、
『忘れていたわ』と
本当に忘れていた。
自分が腹を痛めた生んだ子供の事を。
警察のやつ等はすぐに俺を施設に送った。