The world of you and me



『シカトとした上に寝てんのとか良い度胸だな。』



「───っ!」



ガバリ、と容赦なくはがされた布団に目を見開けば、そこには彼氏様の姿が。



あ、れちょっと待って、…なんの連絡もきてないし。てか、窓の鍵…あれ、昨日鍵掛けたっけ。




「あのー…」



『さっさと起きろ。』



「へっ?」



『そんで着替えろ。終わったら窓叩け、いいな。』



彼氏様は言うだけ言って持っていた布団を落とし、自分の部屋へと戻っていった。




その後ろ姿を見送りながらしぶしぶ、起き上がりそんな酷い扱いを受けても大好きな彼氏様のためにと精一杯の可愛い服装に着替えた。



それから、言われたとうりに彼氏様の部屋の窓を叩けば、



『遅い。』



ソッコーで文句言われましたよ。



酷くない?せっかく可愛い服装したのに。なるべく早く着替えたのに。



嫌い嫌い嫌い嫌い。少しくらい褒めてくれたって、いいじゃん。
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