The world of you and me




小百合の目が嬉しそうに輝き、



「しゃべったっ!!紘君がしゃべった!!!」



声までも嬉しそうだった。



そんな小百合の声を、言葉を聞いた煉さんと妃那さんが慌てたような足取りで俺達の元に駆け寄った。




この人たちも俺に手を差し伸べてくれているし小百合の両親の、湊ーミナトーさん、咲良ーサクラーさんもその一人。




『れ、んさんひなさ、ん』



そんな人たちに、俺らしく応えよう。



その二人の名前をしっかりと呼んで、決意した。



煉さんと妃那さんが、俺ごと小百合を強く抱きしめた。



何度も何度も『ごめん』と、言いながら…







小百合が家に帰るときに俺は、小百合に甘えるようにギュッと強く抱きついた。




それに応えるように小百合もぎゅっと、強く抱きしめ返してくれた。



腕の中でこの温かさが消えないように、傷つかないように、汚されないように、冷めてしまわぬようにずっと傍で守り続けようと強く決意した。






~紘サイド~
  END 
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