The world of you and me
エピソードⅣ
__ガヤガヤ、
ザワザワ、
コソコソ。
Q、さて、私は今どこにいて、なにをしているでしょーか。
A、廃校になった小学校の廊下を紘と手を繋いで、歩いています。しかも、大勢の不良と呼ばれる人たちに注目されながら…。
なんでそんなことになっているか、って?
そんなこと紘に聞いて下さいよ。
私はただ、学校帰りに友達である李奈ーリナーと苺ーマイーと遊ぼうと思っていたら、紘に邪魔されたんですよっ。
拉致られたんですよ!?自分の彼氏にっ!
そんな嘆きも紘は無視。てか、気づいたいないと思う・・・。
いつのまにか紘が<職員室>のプレートがかけられているドアを開けていた。
と、中にいる人たちがこちらを、ガン見。
なんだか居心地が悪く、その視線を少しでも避けようと紘の背中に隠れる。
紘はそんな私をチラリと見てから。
『見んな。』
ガン見していた人たちに言い放った。
集まっていた視線がなくなって少し、居心地の悪さがなくなった。
『中、入んぞ。』
私が小さく頷いたのを見てから、部屋に足を踏み入れた紘と私。