The world of you and me
下を向唇を噛み、泣きそうなのを我慢する。
『ん』
顔を少し上げると、こちらに差し伸べられた手。
つい、癖でその手じ自分の手を添えてしまう。
『ふっ』
鼻で笑われた意味が分かんない。なんか、ムカつくっ。
下げていた顔をバッ、とあげて我が彼氏様の紘の顔を睨む。
と。
いきなり添えた手をグイッと引かれ、バランスが崩れる。
「わっ!?」
可愛げもない声を上げながら、紘へと倒れこむ。
と、まぁそんな、なんやかんやでこの状況になった。