The world of you and me
エピソードⅡ
『あぁ。そうか…いや、俺は…』
「…。」
つまらない。地味につまらない。
紘の部屋のソファーの上で、ごろごろと寝転がり紘の横顔を
眺める。横顔もカッコいいと思う私は馬鹿なんだろうな。
ただいま紘は電話中で、お仲間さんかららしい。
それにしても長い…。そう思いつつ小さくため息を吐く。
ツンツンッと、腕を突いてみた。
そしたら、チラリとこちらに視線を移してくれた。なのに、唇に自分の人指し指を当てて、静かにしろと目で訴えてきた。
私、喋ってないのにっ。煩くなんてしていないのにっ。
ソファーにおいてあるクッションで、自分の膝をばふばふしてみる。
と、紘に、これはこれはうざったそうな顔をされた。
今日のように、紘をお仲間さんによく、取られてしまう。