The world of you and me
ソファーから床に下りてみた。だけど、紘はまったく反応しない。
あれ。もしかして、存在消されたのかな?
前にあるテーブルにおいてある、開きっぱなしのバイクの雑誌が目についた。
ページ数を変えてやろうと、雑誌に手を伸ばす。
「っ!」
と、頭を掴まれた。
『なにやってんだよ』
携帯を少し離し少し不機嫌気味の紘。でも、すぐに携帯へと意識を向けてしまった。
今度はもう、自分の部屋に帰ってしまおうと立ち上がる。
が、
「っへ!?」
スルリと、紘の腕がお腹に周り私はソファーに逆戻り。
近すぎるその距離に焦り紘を見るが、当の本人は平然と携帯でお喋り。