お強い彼氏!!
B棟へ来たとき加方先輩が振り返った。
「ん?」
「一応!!付き合ってるんだから敬語、先輩止めようぜ」
え?
いいの?
敬語使わなくていいの!?
てか、「一応」を強調すんな!!
「わかったよ!加方!!」
私は自分より上にある加方の肩をポンと叩いた。
「はぁ…………」
加方の大きなため息。
「何?」
「お前……わかってないなー………」
加方がため息混じりに言った。
「何それ。私を馬鹿にしてんの?」
私も反抗する。
「だって馬鹿だろ。普通、先輩止めようって言ったら下の名前だろ…」
確かに……
自慢じゃないんだけど私は加方が初カレなのだ。
そんな事を知らない彼は…
「俺が初カレじゃないだろ?普通にわかれよ」
当たり前のように言ってくる。
硝子のハートが………