お強い彼氏!!
俺は真依を好きじゃない。
好きになれないんだ。
なっちゃいけねぇんだよ。
あくまで俺はお守り彼氏。
もう気付いてんだよ。
俺が真依を好きだってことは。
でも、好きじゃないって言わないと抑えられなくなるから。
「やっぱ池田さんが好きなんでしょ?」
「バカじゃねぇの」
俺は屋上を出た。
廊下は給食の匂いがする。
もうお昼か………
幸喜はどこにいんだよ
「匠待ってよ!」
「触んじゃねぇよ!!」
俺は無性に何かに腹が立ち、俺の腕を掴んでいた厚岸の手を勢いよく振り払った。