お強い彼氏!!
「ありがと//」
厚岸は走って逃げた。
聞くこと聞いてないし。
つか、どうせ理由なんか無いんだろ。
どこまでも卑怯なやつ。
俺は屋上に戻った。
少し横になっていると、入口の扉が開いた。
「おい。ここで何してんだよ」
そこには幸喜がいた。
「おー、幸喜。お前どこにいたんだよ」
幸喜はポケットから携帯を取り出し言った。
「命の携帯。家に忘れたから取ってきた」
そんな真剣な顔で"命の携帯"とか言うなよ。
余計笑えるじゃん。