不器用な君と私
佑介からはすぐに返事が来た。


【良かった。今何してるの?】


部屋着でベッドに寝っころがり、メールを打っている。しかし何をしていると聞かれれば・・・何もしていない。


彩はなんて返そうか悩んだが、そのまま送った。


【部屋でゴロゴロしてますよ~!佑先輩は?】


好きな人にメールを送る時は疑問形を・・・。佑介と付き合う前メールで悩んでいると美咲に言われた事だった。その癖からか、付き合った今も、最後に疑問形をつける癖がなかなかぬけない。


送信してしばらくすると、佑介から電話がかかってきた。


「あーちゃん?窓から下見て」


電話に出た早々言われた佑介の言葉に首をかしげつつ、彩は窓から下を見る。するとそこには・・・。


「佑先輩!!!???何でここにいるんですか??」


佑介が手を振っていた。


「あーちゃんに会いたくなったの」


佑介の家から彩の家までは自転車で30分。夜会いに来る時は原付で来るから15分くらいだろうか・・?


冷静に時間を計算していると、佑介が心配そうに聞いてくる。


「ごめん・・・。迷惑だった?」
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