不器用な君と私
その日は一時間目から授業に着いていくのが大変だった。




久しぶりの学校は、授業がかなり進んでいて全く分からない。




「奏~。美咲~。ノート見せて…」




涙目になりながら頼む彩に、二人は快くノートをくれる。





「ノートだけで大丈夫?」



「分からなかったら聞きなよ?」




優しく声をかけてくれる奏達に、大丈夫だよ~と返事を返し、彩はノートを写し始める。




彩は授業を聞くのも忘れ必死に写していた。




~キーンコーンカーンコーン~




気付けばお昼のチャイムが鳴っている。



「彩~?調子はどう?」
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