不器用な君と私
補習と停学
彩が次の日学校に行けば、クラスは騒がしかった。



いつも騒がしいクラスだが・・・それとは空気が違っている。



彩が奏と美咲の姿を探せば、二人は彩に気付いてやって来てくれる。



「おはよう。何かあったの?」



彩がクラスを見ながら尋ねれば、奏と美咲の顔が困ったように曇る。


「竜也が・・・・」



竜也という言葉に一瞬彩の肩は震えるが、二人にはばれていないようだった。



「タバコがバレて・・・停学だって」



バカだよね。と奏が笑えば、美咲も続く。



「本当馬鹿だよね。夏休み前なのにね。可哀想~」




彩たちの学校は私立の為か、期末が終わり面談がすむと短縮授業になる。



しかし停学になった場合は丸一日学校に来なければいけないのだ。




今日がその面談の為、竜也には不運としか言いようがない。



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