不器用な君と私
教室に戻れば、奏と美咲がどうだった?と聞いてくる。



「奏~!!美咲~!!聞いてよ・・・・」



重岡に言われた事ともらった紙を彩は二人に見せる。



「「あら・・・・可哀想」」




奏と美咲の声がハモる。




サボる時はいつも三人一緒だったのに・・・二人は補習を免れている。



「私一人補習嫌だよ・・・・・」



どうせ補習を受けるなら・・・・せめて三人一緒が良かった。



「まぁ・・・差し入れしてあげるよ」



美咲が肩を叩きながら言えば、奏も頭を叩きながら頷く。



「でも、しばらくは先輩と帰れないねー。残念?」


と彩をからかいながら席に戻って行った。



佑介ともしばらく一緒に帰れないかと思うと・・・・彩はまた落ち込んだ。






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