不器用な君と私
やってもやっても終わらない課題に二人は必死になりながらも・・・イラついてくる。



これ必要なくない?と思う課題が何個も放り込まれていた為である。



「絶対天野・・・日頃の恨みを晴らしてるよ・・・」



日本史の天野は生徒から嫌われていた為、授業も少し崩壊気味だ。



彩や竜也もその時間は寝ているか、メールをしている。



「彩がきちんと受けないから・・・・俺まで」



人に押し付けてくる竜也に消しゴムを投げながら、彩も言い返す。



「二年にもなって、日本史の授業中に天野に紙飛行機を飛ばすような人に言われたくありません!!!」



寝ている事の方が多い竜也だが・・・・時々いたずらがしたくなるらしい。



達也達と紙飛行機を作って、たまに天野にぶつけているのを彩は見ている。



「彩だって授業中に立って奏たちと話してただろ!!!」




他の者が聞いていたら思っただろう・・・どっちもどっちだと。




天野の執念と怨念を課題から感じたような気がした。
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