雑種と呼ばれて
「あん?何だテメェら。」
「酷い環境でわんちゃんを放置しているようですね。」
中島さんは、ドアの隙間から見える部屋の中を見て言った。
「はぁ?ふざけんなよテメェ!」
「わんちゃんを引き取らせてください。私達が責任をもって新しい飼い主さんを見つけます。」
「はっ!あんな可愛くない犬、誰がもらうかってんだ!
引き取ってくれるんなら喜んで渡すぜ!さっさと持って行け!
どうせすぐ死ぬだろうけどな!」
暴言を吐きながら、男性は奥へと戻っていった。
「お邪魔します。」
僕と中島さんも続いて入る。