刹那
とりあえず病院に向かったんだ。

病院には沢山の人が涙を流していた。


それが…なにを意味するのかだけは理解できた。

『あんた…かなさんでしょ?』って颯太の友達に声かけられたんだ。

『はい…颯太…は?』
ねぇ…颯太…どうして?
なんで?


私は頭が混乱して来た…。

颯太の白い顔…冷たい体…動かない体…開かない目…

ねぇ…ここに横になっているのは誰?

違う…違うよ…颯太じゃないよ。

全然違うじゃん…さっきまで話しして笑ってたのに…


颯太は暖かいよ?
違うよ…

『かなさん…颯太なぁ…あんたにいいたいことあったみたいだよ?』

私は颯太の友達の洋平君に颯太の携帯を渡された。

送信していない一つのメール…
私宛てのメール…
ひらくと内容が長い…
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