刹那
買い物先の屋上で泣いている私に声をかけてくれたのが颯太。
『なんでこんな所で泣いてんの?』って優しい声で言ってくれた。

『なんでも…ないの…』
そういった私に颯太は…

『なんかつらいことがあったときは誰かに吐き捨てるのが一番すっきりするぞ』って…

『お前…名前は?』
『私は…近藤 かな』
いきなりしらない男の子に名前を聞かれて戸惑ったけど…悪い人ではなさそうだから教えた。
『いい名前だな。俺は速水颯太』
そう自己紹介して毎週屋上で話しをするようになった。

アドレスを交換して…毎晩メールをするようになったんだ。

私は…この時から颯太のことを気になり初めてた。
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